ランドセルを海外に寄付する活動に送ったときの流れ

ランドセルは海を越えて

クラリーノという合成皮革で軽くて雨にも強い学生カバンやローファーなんかを作っている株式会社クラレで、アフガニスタンにランドセルを贈る活動を行っています。https://umigoe-randoseru.com/index.html

2004年から続いている実績もあって、子どもたちが6年間使い続けたランドセルを託すに足ると考えました。

寄付の申込はだいたい1月中旬ごろに受付が始まり、受け入れ可能な個数の上限に達したら受付終了となります。
うちの娘達が小学校卒業した2019年は、卒業後に寄付先を決めたのだけれど、そのとき(3月)には既に受付終了となっていました。
カレンダーアプリで冬休み早々にホームページチェックできるようにリマインダー登録をして、ランドセルはいったん押入れに収納。

寄付するランドセルの受付開始、そして……

2020年1月13日

受付開始日のお昼にサイトを開いて、受付フォームに住所・氏名・電話番号・メルアド・送るランドセルの個数などを入力して送信。
すると、事務局から確かに受付を確認いたしました。というメールが返信される。

メールには、3月下旬に送り先の住所をメールでお知らせするよ、ランドセルの中に、未使用だったノートや鉛筆なんかも入れてくれるとうれしいな、でも、刃物とかぬいぐるみとか洋服などはいらないよ。といった内容のことが書かれている。

梱包の方法も説明されているので、3月までにゆっくり荷造りができる。

2020年3月23日

ランドセルは海を越えて事務局からメールが届く。
送付先のお知らせメールかと思いきや、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、6月中旬以降に延期することを決定したよ、という内容でした。

ここにもコロナの影響か……。
仕方がないね。

2020年5月25日

またしても、延期。
都内は緊急事態宣言中。送り先も、パキスタンの港から陸路アフガニスタンへの物流も滞っているので、今しばらくお待ち下さい。
7月中旬にまた連絡するからよろしく。ってメールが。
調整、たいへんそう。

2020年7月29日

あれ? もう中旬過ぎたよね、連絡ないけど大丈夫かな?

と不安になってきた7月下旬、ランドセルは海を越えての事務局から待望のメールが。

9月中旬に、ランドセルの検品を実施することが決定しました、8月上旬に送り先や期間の詳細をメールするよ、もうちょっとだけ待っててね。

要約すると、こんな内容。
おお。やっとだ。というのが当時の感想。

2020年8月10日

事務局からの最後のメールです。
せっかくなので、ここはわたしのようやくでなく、実際のメールを引用しようかと思います。

大変お待たせいたしました。ランドセルの発送についてご案内させていただきます。
今年度は新型コロナウイルスの影響により、ランドセルを送る日程が大幅に遅れることとなり申し訳ありません。

 <ランドセル送付先>
〒xxx-xxxx
神奈川県横浜市鶴見区OOOOOOOOOOOOOOOOOO荷受担当者 宛

<ランドセル受付期間とご留意事項>
2020年9月1日 (火)~9月10日(木)17時必着の期間でご送付ください。
※土・日曜日および平日17時以降は受け取ることができません。
(9月10日(木)17時以降はお受取りできませんのでご了承ください)
・平日9:00~17:00までの着指定でお送りください。

※発送伝票(送り状)の品名欄とランドセルを梱包いただく段ボール等の表面に大きく
「ランドセルは海を越えて」と「受付No」をお書きください。

※発送伝票に送付先の電話番号を記載する必要はありません。
※2個以上でお申し込みいただいた方はまとめて送っていただいて構いません。
※直接倉庫へランドセルをお持ち込みいただくことはできません。

《事務局からのお願い》
・皆様には、ご自宅(送り元)からOOOOOOOまでの送料をご負担いただきます。
アフガニスタンまでの輸送費と現地配布費用は、ランドセルの素材“クラリーノ”を製造する(株)クラレが負担いたします。
・ランドセルはお申し込みされた数をお送りください。
(受付数以上のランドセルはお受け出来ませんのでご了承ください)
・倉庫に送っていただいたランドセルはお返しできません。
 予めご了承の上、お送りください。

・お手元に未使用の学用品(鉛筆、色鉛筆、クレヨン、消しゴム、ノート、手動の鉛筆削り)がございましたらランドセルの中に入れてお送りください。
はさみ・カッター等の刃物類、ぬいぐるみ、玩具、楽器類、液体のり、ホッチキス、シャ-プペンシル、バインダー、衣料、バッグ、防犯ブザー、お守り、現金、その他使用済みの物品の封入はご遠慮ください。

《包装簡略化へのご協力のお願い》
毎年多くのランドセルを全国のみなさまにお送りいただき検品作業を実施しておりますが、ボランティアの作業負担を減らすため、ランドセルをお送りいただく際の緩衝材・包み紙等の包装は出来る限りお控えいただくようお願いいたします。
ランドセルの送り先であるアフガニスタンには十分なゴミ処理施設がなく、すべての包装材は日本での検品の際、クラレの社員、ボランティアが分別の上、廃棄しております。
包装簡略化へのご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。

《おわりに》
この度は「ランドセルは海を越えて」キャンペーンの活動にご賛同いただきありがとうございました。
皆さまからお送りいただいたランドセルは、検品作業を行ったあと日本を旅立ち、
海を越えてアフガニスタンの子どもたちにプレゼントできる予定です。
今後も「ランドセルは海を越えて」ホームページ上でご報告を続けてまいります。

お問合せ先
メール:info@umigoe-randoseru.com
ホームページ:https://umigoe-randoseru.com

2020年9月2日

鉛筆1ダース。連絡帳や絵日記帳、さんすうノート、クーピーペンシルなどと共に娘たちのランドセルを宅急便で横浜倉庫に送る。
ここまで長かった。

「ランドセルは海を越えて」| 2020年
使い終えたランドセルに、ノート、えんぴつ、クレヨン等の文具を詰めて、世界でもっとも物資が不足している国のひとつであるアフガニスタンの子どもたちにプレゼントする活動が「ランドセルは海を越えて」キャンペーンです。

クラレのサイトを見ると9月12日に検品をして、10月5日に出港したことが記載されている。

おわりに

子供が小学校卒業すると、一気に不用品が出ます。
ピアニカ、算数セット、体操着、上履き、教科書、ジャポニカ学習帳………。
そうした中で毎年のように話題に上がるのがランドセル。

日本のランドセルは、とにかく丈夫。
重たい教科書ノートを詰め込んで6年間壊れることなく使い続けられることが、そもそもの前提条件。
やんちゃな子がドサリと放り投げようとも、傘を忘れて雨に濡れようとも、弟や妹が踏み台代わりに乗ってきたとしても、卒業までは壊れてはいけない存在。

そんな丈夫で、思い出の詰まったランドセルも、卒業を迎えた瞬間から不用品の仲間入り。

しかし思い出を大切にしたい、とリメイクする方法があります。
あるいは、誰かに使ってもらうために寄付をするという方法もあります。

家では、子どもたち本人に意思確認をして、寄付という選択をしました。

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